川名みずきさん追悼展示

川名みずきさんは若くして少女誌でデビューし、いくつかの読み切りが商業誌に掲載されました。またサークルC.C.CRARISの会誌「CRARIS」やメタ・パラダイムの公募誌「叙情派ひとつ」に読み切りを発表し、個人誌にもまとめられました。私と二人でコミティアのカタログ「ティアズマガジン」の表紙を担当したこともありました。卓抜したセンスと画力をお持ちの作家さんでしたが、残念なことに今年2月、子宮頸ガンにより他界されました。享年38才でした。

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5月5日東京コミティアでの追悼展示の様子

その他の写真アルバム(秋元なおとのブログより)

2月の訃報を受け、コミティアの中村代表に急遽スペースを用意していただき、サークル代表で川名さんが参加してくださっていた「ひとつ」の主催者である秋元が準備をしました。CGのプリントアウト、漫画の原画、個人誌、商業誌等を展示しました。川名さんのことをご存じの方も、そうでない方もたくさんの方が見てくださいました。
12ページのメモリアル誌も作り、その後の関西コミティアでも配布しました。個人誌に収録されていない漫画『肋骨のイヴ』を主に掲載しています。

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当日はご主人と娘さんも来られました。川名さんが関西にお住まいだった頃会ったきりの小さかった娘さんももう中学生。やはり描くのが好きで、イベントに出展していたお店のブースで画材を買ってうれしそうな姿が印象的でした。イベント撤収のばみり用テープはがしまで手伝ってくれて実に頼もしい!いつか描き手として参加してくれる日が来るかも知れません。


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5月18日関西コミティアでの展示の様子

原画ファイルとノートの展示、メモリアル誌の配布を行いました(ほぼ完全配布)。

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川名さんのノート

構想中だった漫画の設定、日常についてのイラストや4コマ、ファッション、調べ物、色んな事がびっしりと描かれたノートです。中でも新しい数冊を見せていただきました。これが段ボールにぎっしりあるのだそうです。とにかく描くのが好きで楽しくて。そんな気持ちがページをめくるたびに伝わってくるようなノートでした。ご家族によると、病状が進み、薬で朦朧とし、手元もおぼつかない状態なときも、最後までペンを握り絵を描きたがったのだそうです。描くことと生きることが決して切り離せない、そういう人だったのだと改めて思います。

川名みずきさんが闘病中につぶやかれていたツイッターアカウント
亡くなってからはご主人が書かれています。
https://twitter.com/wateruki

川名さんのイラスト&漫画が見られます
http://pluvas.tumblr.com/

また、川名さんが子どもの頃過ごした仙台での朝のひとときを描いた漫画(未完)を今年の「叙情派ひとつ」に掲載させていただくことになっています。またそちらの方も告知しますので見ていただければうれしいです。

川名さんがあまりに早く行ってしまわれたことは残念としか言いようがありませんが、漫画について悩みを分かちあい励まし合い、刺激を受けたこと、楽しい時間を共に過ごせたことに、心から感謝しています。
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